食の課題領域に対して経験をもつ4人のスペシャルゲストとの対話を通して、フードロスの構造を理解し、じぶんで問題提起をして探究を行うフードロスクラス。こちらの第2期生を募集します。2020年11月〜2021年1月の期間、全7回の講座になります。
今年7月〜9月に開講した第1期のフードロスクラスには、いろんな方が参加してくれました。学生から社会人、海外在住の方の参加など、オンラインならではの出会いがありました。このクラスでは、ただフードロスに関する数字やデータを知るのではなく、なぜフードロスは良くないのか?捨てることは絶対悪なのか?なんてことに踏み込んで思考を深めていくため、いろいろな立場の方が参加してくれたことは、多様な意見に触れることができて、充実した5回の講座となりました。
さて。今回第2期を企画するにあたって、テーマを「フードロスについて考えてモヤモヤする」としました。
第1期の受講生から、講座が終わった後に「モヤモヤした」「考えれば考えるほど答えがでない!」なんて声を良く聞きました。そうなんです。フードロスは勉強すればするほど、「フードロスって改善するのむずかしくない?」と壁にぶち当たります。ここが食のリテラシーを上げられるかどうかのターニングポイントです。そこにたどり着くことで、一旦フードロスから離れて別の分野について学び、そうして初めてフードロスを違った角度から見ることができるようになります。ここを目指しましょう。
受講されるみなさんとの接点を増やしたいのと、招きたいゲストの方がまだまだいるため、講座の数を第1期から増やして、第2期は7回にしました。また受講の予定が立てやすくなるかと思いまして、フードロスクラスは開講時間を、火曜19:30〜21:00に固定しました。
第1期に引き続き、フードシステム、水産現場のリアル、廃棄物や資源循環などの話に加えて、第2期では食のサプライチェーンにおける川下のフードロスにも注目。今回もさまざまな分野から、課題領域に対して経験をお持ちの方を講師としてお招きします。これは一見遠回りに見えるかもしれませんが、多様性の理解をもつことが、答えのない問題に取り組むときには必要だと考えています。フードロスに対して興味をもつクラスメートといっしょに、意見を交わしながら考えていきましょう。
フードロス/食品ロスの表記について
「フードロス」と「食品ロス」は厳密には意味が異なりますが、特別な場合を除いて、このページでは広義で捉えて「フードロス」と書いています。講座の中では、言葉の意味のちがいについても触れながら進めていきます。
DAY1 11月24日(火)19:30-21:00「オリエンテーション」
初日はクラス概要と全体の流れ、最終日のプレゼンについて説明。受講者同士やチューターの紹介、おすすめ書籍の紹介。クラス長平井からフードロスの基礎情報と、フードロスを勉強するにあたっての心構えをお話しします。
DAY2 12月8日(火)19:30-21:00「フードシステムを学ぶ」
需要と供給の不均衡に着目した食材流通サービス「SEND」の創業者菊池さんに、国内のフードシステムについて聴いてみたいと思います。食品の生産から流通、そこで起きている余剰の種類に触れながら、フードロスなどの食料問題に向き合う時の視点にまで踏み込む予定です。
ゲスト:菊池紳さん(Business Designer/Incubator/研究者)
DAY3 12月15日(火)19:30-21:00「飲食現場のこれからを学ぶ」
食のサプライチェーンにおける、特に川下(流通、小売、飲食店)のフードロスに注目。フードシェアリングサービス『TABETE』を運営する株式会社コークッキング代表の川越さんをゲストに、フードロスをキーワードにビジネスする方の視点で話を聴きたいと思います。
ゲスト:川越一磨さん(株式会社コークッキング代表)
DAY4 12月22日(火)19:30-21:00「廃棄・資源循環を学ぶ」
現在、オランダのユトレヒト大学で環境学を学んでいる荒井里沙さんをゲストに、フードロスを食べ物ではなくごみ側の視点から考えます。ゴミの現実と正体、扱い方の話。
ゲスト:荒井里沙さん(廃棄物処理コンサルタント)
DAY5 1月12日(火)19:30-21:00「水産のサスティナブルを学ぶ」
水産現場で起きている現実とは。出荷できない魚とは。一方で養殖するということ。水産業の持続可能性について、長崎県対馬で水産業を営む銭本さんにお話を伺います。当日は対馬からオンラインでつなぎます。
ゲスト:銭本慧さん(合同会社フラットアワー代表)
DAY6 1月19日(火)19:30-21:00「対話・アウトプット」
この日はゲストなしで、これまでの講義でインプットしたことを話し合います。モヤモヤしたこと、よくわからなかったことをそのままにしないで、クラスメートと共有します。他の人の視点を知ることも大切な時間です。次週にあるプレゼン内容を詰めるためにも、この時間を有効に活用してもらう予定です。
DAY7 1月26日(火)19:30-21:00「プレゼンテーション」
最終日。各自の研究成果を発表していただきます。発表方法はオンライン配信を予定。
本クラスは、全7回のオンライン講座(zoom)になります。
接続方法は、お申込みいただいた方に別途ご案内いたします。
欠席される場合も、受講者限定の録画配信をご案内します。
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◯こんな方におすすめです
・暮らしや仕事に役立つフードロスに関するアクションを考えたい人。
・フードロスに関するアクションをプランニングする場に身をおきたい人。
・フードロスに興味のあるいろんな立場や世代の人たちと交流したい人。
◯クラスで学べること・できること
・フードロスの基礎と全体像を知ることができます。
・自分でフードロスに関する問題提起をして、探究を行うための場を用意します。
・フードロスに関する思うこと、悩みについてみなさんで話します。
・課題領域に対して経験を持つゲスト講師から話を聞きます。
◯このクラスの成果物
自由研究・探究資料(形式自由)を提出していただきます。
最終日にプレゼンテーションをしてもらいます。
◯クラス長
平井巧 foodskole校長
株式会社honshoku代表/一般社団法人フードサルベージ代表理事/東京農業大学非常勤講師。フードロスを考えるアクション「サルベージ・パーティ®︎」を企画運営する一般社団法人フードサルベージ設立。食のクリエイティブチームhonshokuでは、「食卓に愉快な風を。」をキーワードに、食の教養を学ぶ場「foodskole®︎」や、「ごはんフェス」のプロデュースなどを展開中。
◯ゲスト講師陣(順不同/敬称略)
菊池紳
Business Designer/Incubator/研究者。インパクト・インキュベーター『チキュウ(chiQ)』や農産流通プラットフォーム『SEND(センド)』創業者。農林漁業、食料、資源、生物、生態系と共にある社会づくりを手掛ける。いきものCo.代表取締役/慶應義塾大学SFC研究所 上席研究員/農林水産省生物多様性戦略 検討委員ほか。グッドデザイン金賞など。
川越一磨
東京生まれ。慶應SFC卒。料理人修行、大手飲食企業でホール勤務を経て、山梨県に移住。株式会社コークッキングを起業、料理を使ったワークショップ等を展開。その後スローフード活動にも参画、一般社団法人日本スローフード協会理事就任。食の未来をつくるべく、フードシェアサービス「TABETE」の事業化に取り組む。
荒井里沙
企業の廃棄物処理コンサルタントを経て、等身大でできる持続可能な社会のためのアクションを発信中。「食」のストーリーを知ること、伝えること、そして食べることに目がない。530week所属。
銭本慧
合同会社フラットアワー代表。1984年3月大阪府吹田市生まれ、兵庫県明石市育ち。長崎大学水産学部卒業 東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻博士後期過程修了(環境学博士)。 2015年4月に長崎県対馬に移住 2016年4月に合同会社フラットアワーを起業し、持続可能な新しい漁業スタイルの確立に挑戦。
日時
11月24日(火)19:30-21:00
12月8日(火)19:30-21:00
12月15日(火)19:30-21:00
12月22日(火)19:30-21:00
1月12日(火)19:30-21:00
1月19日(火)19:30-21:00
1月26日(火)19:30-21:00
全7回の講座になります。
回によっては休憩をはさみます。また終了時間が多少すぎる場合があります。
欠席される場合も、受講者限定の録画配信をご案内します。
受講条件
・年齢制限はございません。
・Facebookのアカウントをお持ちの方。またはこれからアカウントを取得できる方。フードスコーレのFacebookグループ(非公開)に招待します。こちらで連絡事項をご案内していきます。
・PC、スマホ、タブレットなどの通信機材とネット通信がご用意できる方。
・オンライン講義の様子を録画します。こちらを受講者限定で共有することにご了承いただける方。
定員
20名
場所
基本は、zoomでのライブ授業を予定しています。
zoomのURL詳細は、メールにて直接ご案内いたします。
受講料
一般:24,000円(税込)
学生:16,800円(税込)
※主催者の都合による中止の場合を除き、購入済チケットのキャンセルはご対応しかねます。
応募日程
2020年10月20日(火)〜11月9日(月)18:00まで
※応募を締め切りました。
特典
Facebook非公開グループご招待
クラスメート限定オンラインイベントへのご招待
※応募を締め切りました。
チケットサービス「Peatix」よりお申し込みください。
こちらをクリックください。
※申し込み後、5日以内にフードスコーレ事務局より、peatixにご登録のメールアドレスまでご連絡をお送りします。フードスコーレ事務局(school@honshoku.com)からのメールが受信できるよう、メール受信設定をご確認ください。
Mail school@honshoku.com
株式会社honshoku フードスコーレ実行委員会
[運営団体]
・企画・製作・運営
株式会社honshoku
・企画協力
合同会社流域共創研究所だんどり
ひとしずく株式会社
フーディストリンク株式会社