料理人といっしょに、つくる人ととどける人の想いにふれて、食材の個性を知り「自分のすき」を見つけるプログラム、今回のテーマは、”みりん” です。
モノのルーツや背景を学び、つくる人の想いを知り、そのモノの個性を知ることは「自分のすき」を知ること。そして「自分のすき」を知ることは、自分の暮らしが、自分の食卓が豊かになるのと同じことだと考えています。様々な情報やモノに触れ知った上で、自身で選択し暮らしの中に取り入れたそれは、きっと今まで以上に愛着が沸き、より知りたいと思ったり、モノの次の選び方も変わったりしてくるのではないでしょうか?
フードスコーレの「自分のすきをみつけるカリキュラム」では、食に関わるモノにフォーカス。そのモノに精通した方々から学び感じることで、自分にあうモノを選択するきっかけや、すきをみつけるきっかけになれば嬉しいな、と思っています。
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今回のテーマは、「みりん」。クラス長はみりんを数種類日々つかい分けている、愛知県碧南市の「日本料理一灯」店主 長田勇久さんがつとめます。そしてゲスト講師は「米一升、みりん一升」の伝統的な製法のみりんをつくり続けている、愛知県三河の「角谷文治郎商店」角谷治子さんです。
みりんにもいろんな種類のみりんがありますが、どのような違いがあるのでしょうか? そして、料理にはどのように使えば良いのでしょうか?料理に甘味をつけるだけなら砂糖で良いのでは?と思いがちですが、じつは違うのです。
毎日「みりん」と向き合っている料理人、ゲスト講師と一緒に、みりんが本来どのように作られてきたのかを学んだり、種類や製法による風味の違いを体感したり、個性ごとのつかい分けを考えながら、自分のすきを探すたのしさを一緒に体感していきます。
クラス長より、この講座の魅力についてもう少し詳しくお伝えします。
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クラス長からのコメント
私の店がある愛知県碧南市は、”三河みりん” の産地です。「角谷文治郎商店」さんをはじめ、5つものみりん蔵があります。これだけの数があるのは全国でもここだけです。私が東京で料理の修業をしていた時に使っていたのは大手のレギュラーの本みりん。実家に戻っても、最初のうちは同様にレギュラーの本みりんをつかっていました。今思えば何となく漠然と。ある時、角谷社長と知り合い仲良くしていただき、三河みりんを使ってみると、それまでつかっていたみりんと全然違うのです。いい意味でも悪い意味でも、同じような料理にならない。それからです、みりんのことをきちんと考え始めたのは。なぜ違うのか、どういうのが良いみりんなのか。そしてみりんを料理に使う意味。そこからかなり変わったと思います。今では、4種類のみりんを使い分けながら料理をしております。そういった経験も含めて、楽しくみりんの効果的なつかい方をお話したり、いっしょに考えてみたいと思います。このカリキュラムは、自分自身、参加者さんの意見や発表で学ぶことも多いです。学び合いですね。そして参加者全員の交流の場があるのも魅力です。講義の時間以外のLINEオープンチャットを使ったオフトークも盛り上がるので毎回たのしみにしてます。
全3回:3/2(水)、3/9(水)、3/30(水) ※全日程オンライン
※「角谷文治郎商店」角谷治子さんによる、特別みりんテイスティングセット付
※受講資格:アルコールを含むため、20歳以上となっております。
DAY1 3月2日(水)19:30~21:00(アフタートーク 21:30まで)
ゲスト講師:「角谷文治郎商店」角谷治子さん
【みりんのお話】
・みりんができるまで
・みりん造りにこめた想い
・原料の違いによる、みりんの風味の違い(オンラインテイスティング)
DAY2 3月9日(水)19:30~21:00(アフタートーク 21:30まで)
【料理人に学ぶ、料理の中でのみりん】
・料理の中でのみりんの役割
・いろんなみりんの特徴と、目的別みりんの使い分け
・みりんを使った料理の作り方や組み立て方を学ぶ
※クラス長から、日常のみりんの活用法やつかい分けを学びます
DAY3 3月30日(水)19:30〜21:00(アフタートーク 21:30まで)
【振り返り会。受講生による発表】
・自分の日常の中で「みりん」を使ってみた様子、感想を共有。
・DAY1、DAY2で感じたことをふまえて、一人一品みりんを使った料理をお話いただきます。写真でも、パワーポイントでも、発表形式は自由です。新たに生まれた疑問、発見などをシェアして、料理人や受講生のみんなと意見交換しましょう。
※受講生限定のLINEグループに招待いたします。講義の日以外でも、講師や受講生と新しい発見や疑問を共有しながらコミュニケーションしていきます。
角谷治子さん
愛知県碧南市のみりん蔵「角谷文治郎商店」の次女として生まれる。曾祖父が創業し、父親が3代目社長を担っている。大学を卒業後食品メーカーの研究職に就き調味料の商品開発に携わり、その後家業のみりん蔵へ入った。そこで伝統的なみりん造り、さらに同じ地域で大切に育まれてきた醸造文化の魅力を再認識し、講座や料理教室での発信に努めている。2019年秋には社内にキッチンスタジオを竣工。みりん造りを通して食育や環境保全への取り組み等、幅広く、深く伝え学ぶことができる場としての活用を計画している(コロナ禍により休止中)。現在は夫と姉夫婦と共に次代へ繋いでいくべく活動している。3男児の母。
株式会社角谷文治郎商店
1910年(明治43年)創業。温暖な気候と豊富で良質な水に恵まれたみりんの本場・愛知県の三河(碧南市)で「米一升、みりん一升」の伝統的な製法のみりんを造り続けている。原料米は国内指定産地から厳選したものを玄米で仕入れて自社精米、原料焼酎も自家醸造。麹のちからでもち米の美味しさを時間をかけて引き出す。お米の素晴らしさをみりんというかたちでお客さまへお届けすると共に、そのお米を育む環境の保全も呼びかけている。「三州三河みりん」「有機三州味醂」の醸造元。
長田勇久さん
フードスコーレ本クラス長
「小伴天」代表取締役社長。「日本料理一灯」店主。
大学卒業後、つきぢ田村にて6年間修業。のち小伴天に戻る。2015年に日本料理「一灯」をオープン。地元愛知の漁港、畑、醸造蔵をめぐり、料理を通じて地元の伝統的な調味料や食材の魅力や、つくる人の想いを伝えることを大切にしています。また、店主をしつつ、白醤油講座、愛知大学オープンカレッジ講師など多方面で地元の伝統的な野菜や調味料、和食の魅力を伝える活動や、真空調理をはじめとする新調理技法の講師としても各地で講演や指導をしている。そして、料理の技法や食材の魅力について、食つながりの仲間と日々探求している。
新調理技術協議会幹事/和食文化国民会議幹事。著書「真空調理で日本料理」「わかりやすい真空調理レシピ」「調味料の事典」(柴田書店出版)。「小伴天」「一灯 」ともにミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019 特別版 に掲載。
日時
DAY1:3月2日(水)19:30-21:00
DAY2:3月9日(水)19:30-21:00
DAY3:3月30日(水)19:30-21:00
・全3回の講座で、全てオンライン(Zoom)での開催です。
・回によっては休憩をはさみます。また終了時間が多少すぎる場合があります。
・欠席や遅刻された場合も、受講者限定の録画配信をご案内しますが、基本的にはリアルタイムで参加されることをおすすめします。
内容
座学、オンラインテイスティング、プレゼンテーションなど
※事前にお手元に届いた食材を用いて、オンラインテイスティングなどを行います。
受講料
11,000円(税込)(特別みりんセット付き)
※主催者の都合による中止の場合を除き、購入済チケットのキャンセルはご対応しかねます。
定員
15名
応募日程・申込方法
2022年2月3日(木)〜2月24日(木)21:00まで
※定員に達したため、応募を締め切りました。
お申込はこちらから
※お申込後3日以内に、STORESにご登録いただいているメールアドレス宛に、フードスコーレ事務局(school@honshoku.com)よりご連絡します。school@honshoku.comからのメールが受信できるよう、メールの受信設定をご確認ください。
受講条件
・20歳以上の方。
・LINEのアカウントをお持ちの方。またはこれからアカウントを取得できる方。本カリキュラムメンバー限定のオープンチャットに招待します。こちらで連絡事項をご案内していきます。
・PC、スマホ、タブレットなどの通信機材とネット通信がご用意できる方。
・講義当日は写真のほか、映像や音声を収録します。写真や映像は、「フードスコーレ」のウェブサイトやSNS等で使用します。参加者のみなさまの顔や声が入る可能性がございます。予めご了承ください。また、参加者のみなさま自身での許可の無い撮影ならびに録音は禁止しております。
Mail school@honshoku.com
株式会社honshoku フードスコーレ事務局
[運営団体]
・企画・製作・運営
株式会社honshoku