「FOODLOSS & WASTEの存在論」ロスが生まれる世界について（湯澤規子さん×藤原辰史さん×平井巧）

_{※こちらのプログラムの募集は締め切りました。
　当日の様子をnoteで公開しています。よかったらこちらをご覧ください。}

「FOODLOSS & WASTEの存在論」は、みなさんといっしょに「そもそもフードロスってなんだっけ？」を探求するゼミです。今回参加募集するのは、３月８日（水）22日（水）の２日間実施する連続講座です。

まず１日目に、ここ数年のフードロスについてのトピックを、フードスコーレ校長の平井巧からみなさんへ提供します。その後、「これからのフードロスのあり方」についてみなさんとディスカッションします。 

そして２日目にお招きする案内人は、『7袋のポテトチップス』（晶文社）などの著者で歴史地理学者の湯澤規子さんと、『分解の哲学』（青土社）などの著者で食と農の歴史学者の藤原辰史さん。おふたりと一緒に「ロスが生まれる世界」をテーマに話し合います。

いまの社会は、わたしたちの欲や願いから生まれた、産業の発展の結果とも考えられます。そんな社会において、ロスが生まれるのは仕方のないことなのか？ という問いについて、「食」だけに狭めず考えていきます。

この講座に協力いただくのは、東京浅草にある「梅と星」や、ソラマチにある「立ち喰い梅干し屋」などを企画されているバンブーカットさんです。羽釜ごはんと最高の梅干しが頬張れるお店「梅と星」の２階で、特製のおむすびと梅干しを食べながら、フードロスについてみんなで話し合いましょう。

フードロスのことをもっと探求してみたい方も、はじめて学ぼうとしている方も。いっしょに「食べものを棄てること」を再定義してみませんか。みなさまのご応募をお待ちしています。

ゼミの案内人

_※敬称略

湯澤 規子
1974年、大阪府生まれ、筑波大学歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士（文学）。明治大学経営学部専任講師、筑波大学生命環境系准教授を経て、法政大学人間環境学部教授。主な著書に『在来産業と家族の地域史』（古今書院、日本農業史学会学会賞、地理空間学会・学会賞、経済地理学会著作賞）、『胃袋の近代』（名古屋大学出版会、生協総研賞第12回研究賞、第19回人文地理学会賞）、『７袋のポテトチップス』（晶文社）、『食べものがたりのすすめ』（農山漁村文化協会）、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』（ちくま新書）、『「おふくろの味」幻想』（光文社新書）など。

藤原 辰史
1976年生まれ、2002年、京都大学人間・環境学研究科中途退学、同年、京都大学人文科学研究所助手、東京大学農学生命科学研究科講師を経て、2021年4月現在、京都大学人文科学研究所准教授。研究テーマは、食と農の現代史。主な著作に『ナチスのキッチン』（共和国、河合隼雄学芸賞）、『給食の歴史』（岩波新書、辻静雄食文化賞）、『トラクターの世界史』（中公新書）、『戦争と農業』（集英社インターナショナル）、『分解の哲学』（青土社、サントリー学芸賞）、『縁食論』（ミシマ社）、『農の原理の史的研究』（創元社）、『歴史の屑拾い』（講談社）、『植物考』（生きのびるブックス）など。

平井 巧
食の学び舎「フードスコーレ」校長／shokuyokuマガジン編集長／株式会社honshoku代表／一般社団法人フードサルベージ代表理事。広告代理店での企画営業を経て独立。foodloss&waste の課題解決を手がける一般社団法人フードサルベージを設立。食のクリエイティブチーム株式会社honshokuでは、食にまつわる企画制作を行う。2020年に食の学び舎「フードスコーレ」を開校。2021年に食のウェブマガジン 「shokuyokuマガジン」を創刊。

２日間のおおまかな流れ

２日間の講座を通して、国内におけるこれまでのFoodloss&Waste（FLW）に関係する出来事や社会の移り変わりと、「あらためてFLWってなんだっけ？」を考えていきます。 

１日目　2023年3月8日（水）FLWのこと情報整理 / 問題提起 

FLWについてのトピックを平井からみなさんへ提供します。その後は、「これからのフードロスのあり方」についてみなさんとディスカッションします。 

２日目　2023年3月22日（水）ゲストトーク（湯澤規子さん / 藤原辰史さん）

「ロスが生まれる社会について」湯澤規子さん×藤原辰史さん×平井巧のトーク。後半はメイトのみなさんと対話をしていきます。

開催概要