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フードゼミ開催終了

9月22日(日)フードスコーレ 食の日常学 〜暮らしの足跡を残していく〜

フードスコーレでは、今年9月から新しいプログラム「食の日常学」がスタートします。まずは、9月22日(日)に小田原の「soco/soco」にて開講です。

このプログラムは、これまであまり描かれてこなかった「食の日常」を、急がず泥臭く描いていき、深い理解と新たな知識の体系を構築していくことが目標です。毎回テーマを設け、研究者や実践者を案内人として招き、お話を聴いていきます。不定期で開講し、できるだけリアルに集まる場を企画していく予定です。

この取り組みが食の文化や歴史を学びたい人、表現したい人にとって、ヒントやきっかけになればうれしいです。幅広い層の人たちが参加することで、たくさんの視点や知識が共有される場にしていきたいと考えています。みなさんのご参加、お待ちしています。

今回のテーマ台所から見える世界
案内人阿古真理さん(くらし文化研究所主宰、作家・生活史研究家)
湯澤規子さん(法政大学人間環境学部教授)
応募締切2024年9月21日(土)18:00まで

「食の日常学」って?

「日常学」という言葉は、フードスコーレ校長の平井が、法政大学の湯澤規子さんとの会話の中で聴いた言葉です。「日常学」という言葉が、平井がやりたいと思っていたことにしっくりくる言葉だったので、プログラム名としてつかうことになりました。

校長の平井がフードスコーレで取り上げたかったこと、それは、次のようなことです。

昨今、食に関する科学の枠組みは確立されつつありますが、その枠組みから漏れがちな話題こそ掘り下げていきたい。なぜ、食の文化や歴史について「特別なこと」は語られるのに、その「真ん中(つまり日常)」は語られないのか。その理由に迫り、時間とともに忘れ去られる日常を、プログラムを通して描き残していきたい。

日々の生活や活動が持つ意味や価値を再評価して、見過ごされがちな側面に光を当てていくこと。それをフードスコーレでは「日常学」と呼んでいくことにしました。

阿古真理さんの新刊『日本の台所とキッチン 一〇〇年物語』出版記念

作家で生活史研究家・阿古真理さんの新刊、『日本の台所とキッチン 一〇〇年物語』が6月に出版されました。100年前の「台所改善運動」、戦後のシステムキッチンを経て日本の台所はどこへ向かうのか? 台所と住まいの100年の変遷を辿る一冊となっています。

こちらの本の出版を記念して、「食の日常学」第一弾のテーマを「台所から見える世界」として、著者の阿古真理さんと、法政大学教授で歴史地理学者の湯澤規子さんのおふたりをお招きし、一緒に台所について探っていくことにしました。台所は日常生活において、食を準備し消費する中心的な場所でありながら、歴史的・文化的背景や役割はしばしば見過ごされがちです。プログラムでは、台所における日常的な行動や歴史的背景を掘り下げ、新たな理解を深めたいと思います。

会場で、書籍『日本の台所とキッチン 一〇〇年物語』を販売します。会場で、ぜひ手にとってご覧ください。

このプログラムは、台所という身近なテーマを深く掘り下げる貴重な機会です。参加を希望される方は、下の開催概要をご確認ください。

今回の案内人

阿古真理
くらし文化研究所主宰 作家・生活史研究家 
1968年、兵庫県生まれ。食、家事、キッチンといった暮らしの歴史とトレンドを研究し、発信する。ジェンダー、写真などのジャンルも執筆。『東洋経済オンライン』『現代ビジネス』『クックパッドニュース』などのウェブマガジンで連載を持つ。 主な著書に『日本の台所とキッチン 一〇〇年物語』(平凡社)、『おいしい食の流行史』(青幻舎)、『家事は大変って気づきましたか?』『大胆推理!ケンミン食のなぜ』『日本外食全史』(以上、亜紀書房)、『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』(幻冬舎)、『料理は女の義務ですか』『小林カツ代と栗原はるみ』(以上、新潮社)、『ラクしておいしい令和のごはん革命』(主婦の友社)、『昭和の洋食 平成のカフェ飯』『うちのご飯の60年』『「和食」って何?』(以上、筑摩書房)
https://birdsinc.jp
https://lab.birdsinc.jp

湯澤規子
法政大学人間環境学部教授
1974年大阪府生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。「生きる」をテーマに地理学、歴史学、経済学の視点から、当たり前の日常を問い直すフィールドワークを重ねている。専門は歴史地理学。主な著書に『胃袋の近代―食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会)同書で、生協総研賞第12回研究賞、第19回人文地理学会賞(学術図書部門)を受賞。『7袋のポテトチップス―食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)、『食べものがたりのすすめ―「食」から広がるワークショップ入門』(農山漁村文化協会)、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま新書)、『焼き芋とドーナツ―日米シスターフッド交流秘史』(KADOKAWA)、同書で第12回河合隼雄学芸賞を受賞、などがある。

当日の流れ

13:00  入場開始
13:30 プログラム開始
    <1部> 案内人トーク:阿古真理さん×湯澤規子さん
    <2部> 案内人とのフリートーク
16:00 プログラム終了

プログラム終了後は、会場内で「フードスコーレのBAR」を営業します。ここではお酒やソフトドリンクなどを販売いたします。自由参加となりますので、お話が足りない方は、飲み物を片手にぜひご参加ください。

開催概要

日時2024年9月22日(日)13:30-16:00 ※13:00開場
場所soco/soco(神奈川県小田原市浜町3-1-40)
JR、小田急線「小田原」駅から徒歩15分ほど
プログラム費おひとり4,800円(税込)
※18歳以下の方は無料です。
申込方法このページの一番下にある「プログラムに申込む」をクリックし、お申し込みフォームへ進んでください。 必要事項の記入、プログラム費のお支払いを済ませてください。 

※プログラム費のお支払いは、クレジットカードのみとなります
※スコーレメイトに登録されている方は、マイページにログインしてからお申し込みください
※スコーレメイトに登録されていない方は、プログラムお申し込みと併せてスコーレメイトに自動でご登録となります(無料登録)。そのままプログラムお申し込みへとお進みください

※18歳以下の方も、こちらからお申し込みください

こちらのプログラムは、申し込みを締切ました。
募集期間2024年9月21日(土)18:00まで
注意事項当日は映像や音声を収録し、ウェブサイトやSNS、アーカイブ動画等で使用します。予めご了承ください。
更新日:2024年9月26日