「Basicカリキュラム」

2021年度後期のテーマ
「食欲」

人間が持つ食欲とは。食欲がもたらすプラスとマイナスなこと。そんな食欲とどうつき合えば良いか。食欲について考えることで、食産業や文化、また自分自身の食への向き合い方に新しい視点を加えられるのでは、そんな期待感を持っています。

講義の中では、講師の話を一方的に「聴く」だけではなく、受講される方同士の対話やワークショップなど、「考える」「発表する」ことも取り入れていきます。食欲をキーワードに新しい視点を、わたしたちと一緒にみつけましょう。

カリキュラム日程と内容

10/19(火)

入学式

時間:19:30-20:30
場所:Zoom(オンライン)
内容:フードスコーレでの過ごし方についてガイダンスします。みなさんからの質問もお受けします。
10/26(火)

DAY1 食欲概論

ゲスト講師:伏木 亨さん(甲子園大学栄養学部教授・副学長)
内容:今回のテーマでもある「食欲」とはそもそも何なのか。生きていくために必要なエネルギーを取り込むための生理的な欲求と、「なにか甘いもの食べたいなぁ」という気持ちは同じものではないはず。食品化学者であり、これまでも『人間は脳で食べている』『おいしさを科学する』などの著作などで、食を科学的に分析されてきた伏木亨さんと一緒に、幅広い捉え方がある食欲について大枠を掴んでみましょう。+ さらに見る
11/9(火)

DAY2 食べる、生きるを考えるワークショップ

ゲスト講師:青江 覚峰さん(緑泉寺住職)
内容:いつも行っている「食べる」についてじっくりと考える、生きるという根源的な問いのワークショップを行います。緑泉寺住職で料理僧でもある青江覚峰さんから、さまざまな食に関する問いを受け取ることで、「食欲」と向き合います。+ さらに見る
11/23(火)

DAY3 食産業と環境問題対策は両立するか

ゲスト講師:岩井 正人さん(日本マクドナルド株式会社)
内容:持続可能のために、企業と生活者のグッドな関係とは。食産業と気候変動対策はじめとした環境問題対策は果たして両立するのでしょうか。食のリーディングカンパニーであるマクドナルドは、いま何をしようとしているのでしょうか。企業の考えと活動に触れながら、わたしたちが生活者としてできることを考え、買い物や食事など暮らしの中での落とし所を見つけてみましょう。+ さらに見る
12/14(火)

DAY4 食のダイアローグ

講師:平井 巧(フードスコーレ校長 / 株式会社honshoku代表)
内容:折り返しとなるこの日は、DAY1~DAY3までの講義を振り返りながら、受講生のみなさん同士で「食」について対話をする時間をつくります。対話を通して、いま自分が食にどう向き合っているのかを考えてみましょう。フードスコーレでは、インプットと同じくらいアウトプットも大事にしています。食周りについて自分が感じていること、悩んでいることを誰かに話してみることで、「いま食をこう考えている」ということを互いに交換します。そうして人と人の相互作用が生まれることで、この後の講義がこれまで以上に「みんなで学び合う場」となることを期待したいと思います。+ さらに見る
1/11(火)

DAY5 江戸の食文化

ゲスト講師:原田 信男さん(国士舘大学21世紀アジア学部教授)
内容:経済を回すインフラが整いはじめ、食・料理に関する商売が発展し、日本の食文化が花開いた江戸時代。江戸時代を中心に食にまつわる商売や文化が、どう生まれ広がってきたのかを知ることで、消費社会として現代との共通性を探ります。人間は食をどう楽しんできたのか。江戸市民と現代のわたしたちに共通する食に対する欲望とは。歴史を紐解くことで、今を生きる私たちの食欲について考えます。+ さらに見る
1/25(火)

DAY6 食欲の未来

ゲスト講師:榊 良祐さん(OPENMEALS)
内容:たとえば、「宇宙で銀座名店の寿司を食べたい」と思うことは突拍子もないことでしょうか。2021年のいまでこそ、おかしな発想かもしれませんが、こうした未来の食について真剣に考えているクリエイティブチームが「OPENMEALS」です。わたしたちの食に対する欲求には際限がありません。宇宙でおいしいものが食べたいと現代人は思わなくとも、未来の人たちにとっては当たり前の欲求かもしれません。時代に関係なく、人間は食欲とつき合っていく必要があります。OPENMEALSが考える未来の食に触れることで、食の進化について驚きながら、わたしたちの暮らす時代の食欲について見つめ直してみましょう。+ さらに見る
2/8(火)

DAY7 企業が担う「食と地域との関わり方」

ゲスト講師:斎藤 勇一さん(株式会社良品計画)
内容:地域ごとの歴史や文化、暮らす人たちに合わせた企業による事業ローカライズが注目されています。食の分野においても、これからますますローカライズの考えが織り込まれていくことでしょう。人間の欲を満たすために発展してきた都市型経済は、今や地域にとって成功事例とは限りません。ではこれからも人間が「食欲」を持ち続けながら、どうした発展が必要になってくるのか。企業が担う「食と地域との関わり方」を通して考えてみましょう。+ さらに見る
2/22(火)

DAY8 心理学から考える、人はなぜ「それ」を食べるのか

ゲスト講師:坂井 信之さん(東北大学大学院文学研究科教授)
「お腹が空いたから何かを食べる」というのが当たり前だと思っていましたが、坂井信之さん曰く、人間は空腹状態で食べてはいないとのこと。では私たちはどんな状態のときに食べるのでしょうか。そして何を食べているのでしょうか。最後の講義では、心理学の視点からあらためて「食欲」について考えてみたいと思います。+ さらに見る

基本は、Zoom(オンライン)を利用して講義を実施予定です。日程によっては、Zoomと合わせて都内の会場を利用して開講する場合がございます。ご都合に合わせて参加方法をお選びください。新型コロナ感染症の感染状況も踏まえて検討し、決まり次第ご予約いただいた方へご案内します。

講師プロフィール

10/26(火)DAY1
食欲概論
伏木 亨

1953年舞鶴市生まれ、滋賀県に育つ。1975年京都大学農学部卒業、1994年より京都大学農学研究科食品生物科学専攻教授。2015年より龍谷大学農学部食品栄養学科教授、龍谷大学食と農の総合研究所付属食の嗜好研究センター長併任。2021年甲子園大学副学長に就任。京都大学名誉教授。
専門は食品・栄養化学。研究テーマは、油脂やダシのおいしさのメカニズムの解明、おいしさの客観的評価手法の開発研究。
日本栄養・食糧学会評議員、日本香辛料研究会会長、日本料理アカデミー理事。
2008年安藤百福賞、2009年日本栄養・食糧学会賞、2012年日本農芸化学会賞、同年飯島食品科学賞、2014年日本味と匂学会賞授賞、同年紫綬褒章受章。
専門の学術論文の他に、著書に、だしの神秘(朝日新書)、味覚と嗜好のサイエンス(丸善)、おいしさを科学する(ちくま新書)、人コクと旨味の秘密(新潮文庫)、だしとは何か(アイ・ケイコーポレーション)、日本料理大全(シュハリ・イニシアチブ)など。

11/9(火)DAY2
食べる、生きるを考えるワークショップ
青江 覚峰

1977年東京生まれ。浄土真宗東本願寺派 湯島山緑泉寺住職。株式会社なか道代表取締役。
米国カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。2013年 United States Army Japan and I-Corps (FWD) Certificate of Appreciationを受ける。

ブラインドレストラン「暗闇ごはん」代表。超宗派の僧侶によるウェブサイト「彼岸寺」創設メンバー。ユニット「料理僧三人衆」の一人として講演会「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などで料理をふるまう。

NHK「おはよう日本」「シブ5時」や、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ東京「WBS」などメディア出演も多数。

著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、漫画監修『サチのお寺ごはん』(秋田書店)など多数

11/23(火)DAY3
食産業と環境問題対策は両立するか
岩井 正人

1984年日本マクドナルド株式会社入社。
入社以来、店長、複数の店舗の統括者として、お客様に「最高の店舗体験」をご提供することに尽力。
その後は本社に異動し、マーケティング部門、新商品の開発担当、新規事業の推進を担当するなど、店舗が最高のパフォーマンスをお客様にお届けできるようサポート。2014年9月より、CSR部にて環境関連を担当。2015年9月国連サミットで『持続可能な開発目標』採択に衝撃を受ける2020年CSR検定1級合格。
2021年7月現在、日本全国約2900店舗あるマクドナルドとして社会的責任を果たすべく、持続可能な調達・おもちゃリサイクルの推進、SDGsの社内啓蒙活動や社外へマクドナルドの活動を紹介するなど、地球環境に貢献する様々な活動を推進。

12/14(火)DAY4
食のダイアローグ
平井 巧

foodskole校長 / 株式会社honshoku代表 / 一般社団法人フードサルベージ代表理事。
1979年東京都生まれ。新潟大学理学部卒業。広告代理店での企画営業を経て独立。「サルベージ・パーティ@」を中心に企業・行政のfoodloss&wasteにまつわる課題解決を手がける一般社団法人フードサルベージを設立。食のクリエイティブチーム株式会社honshokuでは、「食卓に愉快な風を。」をキーワードに、食にまつわるコンテンツ運営、クリエイティブ制作、プロデュース等を行う。2020年より食の学び舎「foodskole(フードスコーレ)」を開校。
https://www.honshoku.com/

1/11(火)DAY5
江戸の食文化
原田 信男

1949年 栃木県生まれ。
明治大学大学院博士後期課程退学、博士(史学:明治大学)。
現在、国士舘大学21世紀アジア学部 教授。
ウィーン大学日本学研究所および国際日本文化研究センター客員教授を歴任し、放送大学客員教授を併任。

<専攻>
日本生活文化史・日本文化論

<著書>
『江戸の料理史』(中公新書、1989年、サントリー学芸賞受賞)
『歴史のなかの米と肉』(平凡社選書、1993年、小泉八雲賞受賞)
『小シーボルト蝦夷見聞記』(共著:平凡社東洋文庫、1996年)
『中世村落の景観と生活』(思文閣史学叢書、1999年、学位論文)
『江戸の食生活』(岩波書店、2003年)
『いくつもの日本 全7巻』(共編、岩波書店、2002~03年)
『和食と日本文化』(小学館、2005年)
『コメを選んだ日本の歴史』(文春新書、2006年)
『中世の村のかたちと暮らし』(角川選書、2008年)
『食べるって何?』(ちくまプリマー新書、2008年)
『食をうたう』(岩波書店、2008年)
など

1/25(火)DAY6
食欲の未来
榊 良祐

OPEN MEALS 代表 / Future Vision Studio 代表 / dentsu クリエーティブディレクター
2004年アートディレクターとして電通入社。従来の広告手法に囚われないメディアニュートラルなソリューション開発を続け、国内外のクリエーティブアワード多数受賞。2016年からその経験をフードテック領域に集中させ、2018年にSXSWで発表したデータ食革命“寿司テレポーテーション”が世界的な注目を集める。現在は「22世紀の幸福な食文化共創」を掲げるフードテックアートコレクティブOPEN MEALSを率い、アートプロジェクトの発表や企業共創を推進する。2020年。未来構想の具現化専門チーム“Future Vision Studio”を新たに創設し代表を務める。主な仕事に、全都民配布の防災ブック『東京防災』。宇宙食市場共創プロジェクト『space foodsphere』。2023年開業予定の『北海道ボールパークプロジェクト』などがある。

2/8(火)DAY7
企業が担う「食と地域との関わり方」
斎藤 勇一

株式会社良品計画 ソーシャルグッド事業部 部長。
2018年よりソーシャルグッド事業部に所属。地域の様々な社会課題に取り組み、新たな生活価値を創出するためのソーシャルリノベーション事業に従事。食と農を軸に、食分野における地域課題を根本から解決することを目指し、地域に巻き込まれながら推進している。その他に、地域モビリティを活用した移動販売の立ち上げやアプリ開発、スマートシティプロジェクトなども手掛ける。

2/22(火)DAY8
心理学から考える、人はなぜ「それ」を食べるのか
坂井 信之

昭和63年3月 長崎県私立青雲高等学校卒業
平成5年3月 大阪大学人間科学部人間科学科卒業
平成10年3月 大阪大学大学院人間科学研究科課程修了 博士(人間科学)
平成10年4月 日本学術振興会 特別研究員(広島修道大学)
平成13年4月 科学技術振興事業団科学技術特別研究員(産業技術総合研究所)
平成15年4月 神戸松蔭女子学院短期大学生活科学科
平成17年4月 神戸松蔭女子学院大学人間科学部生活学科
平成23年10月 東北大学大学院文学研究科 准教授
平成29年4月 東北大学大学院文学研究科 教授
平成30年3月 東北大学電気通信研究所 教授(兼務)

<著書>
坂井信之『香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学』(かんき出版, 221頁)
石井克枝・ジャック ピュイゼ・坂井信之・田尻泉『ピュイゼ 子どものための味覚教育 食育入門編』(講談社, 210頁)

<論文>
「見た目」と「香り」に騙される味覚 2021.4.1 保健の科学, 63(4), 243-247 坂井信之
心理学からのコメント-「好き」の心理学- 2021.3.22 エモーション・スタディーズ, 6, 48-51 坂井信之 https://doi.org/10.20797/ems.6.Si_48
jdd.12471
味覚の色イメージに関する探索的研究 2020.12.31 日本味と匂学会誌 第53回大会プロシーディング集, S33-S36 坂井信之・大沼卓也・ラエフスキー アレクサンドル

<メディア>
NHKスペシャル「食の起源」 第5回美食 出演・解説 2020年3月28日
のり弁の科学 2019.2.17 所さんの目がテン 日本テレビ
など

カリキュラム概要

期間

2021年10月~2022年2月末まで 毎月第2・4火曜日 19:30~21:30
詳細は、上記スケジュールをご覧ください。

講義スタイル

座学、ワークショップ、探求発表など。回ごとに変わります。

場所

オンラインミーティングツールZoomを使用

※基本は、Zoomを利用したオンラインでの開講となります。新型コロナ感染症の状況をみて、オンラインと会場実施(東京農業大学代田キャンパスなど)の併用開講を検討します。事務局よりあらためてご案内します。
※ZoomのURLは、お申し込みされた方へ、後日ご案内します。

回数

全8回の講義を予定しています。

受講料|定員

【一般】40,000円(税込)|20名
【学割】32,000円(税込)|10名

※「学割」の対象となる方は、大学生、大学院生、専門学生、高校生の方に限ります。年齢は問いません。
ご予約の際に、学校名をお知らせいただきます。

「2021年度前期Basicカリキュラム」を受講いただいていたみなさんへ
後期Basicカリキュラムの中から、お好きな講義を単発で受講いただくことが可能です。
特別受講料:各回5,000円(税込)

※各講義日の7日前までにお申し込みください。
※単発で購入の場合は別途個別でご案内しているパスワードの入力が必要です。

申込方法

以下のリンク先より受講券をご購入ください。
https://honshoku-store.com/

※お申込後2日以内に、STORESにご登録いただいているメールアドレス宛に、フードスコーレ事務局(school@honshoku.com)よりご連絡します。school@honshoku.comからのメールが受信できるよう、メールの受信設定をご確認ください。

申込期間

2021年9月1日(水)~10月17日(日)18:00まで

受講条件

  • PC、スマホ、タブレットなどの通信機材とネット通信をご自身でご用意できる方。
  • 会場にお越しになる場合、会場までの往復交通費は自己負担となります。
  • 講義当日は写真のほか、映像や音声を収録します。写真や映像は、フードスコーレのウェブサイトやSNS等で使用します。参加者のみなさまの顔や声が入る可能性がございます。予めご了承ください。また、参加者のみなさま自身での許可の無い撮影ならびに録音は禁止しております。
  • 下記の『新型コロナウィルス感染症感染拡大防止ガイドライン』にご了承いただける方。

新型コロナウィルス感染症の感染防止および拡大防止について

株式会社honshokuおよびフードスコーレ運営委員会は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関して、感染防止および感染拡大対策を進めながら、安全に開講できるように努めて参ります。つきましては、参加お申し込みとご参加の際には、以下の『新型コロナウィルス感染症感染拡大防止ガイドライン』を必ずお読みいただき、同意していただきたくお願いいたします。

『新型コロナウィルス感染症感染拡大防止ガイドライン』

今後の状況によっては、開催予定に変更が生じる場合もございます。ご理解のうえご応募ください。変更があった場合には随時、ウェブサイトやSNS、事務局からのメールなどでご案内してまいります。ご確認をお願いいたします。

その他

  • 入学式ふくめ、各講義を欠席された方向けに、当日の様子をレコーディング&編集した動画を、後日限定配信します。参加された方も、当日の振り返りとして視聴いただけます。
  • やむなく曜日、時間など講義内容を変更する場合がございます。その場合は、都度ご案内します。
  • 「2021年度後期 Basic カリキュラム」に先駆けて、10月19日(火)19:30~20:30 に「オンライン入学式」を開きます。詳細は、お申し込みされた方へメールにて案内します。

問い合わせ

ご不明点は、メールにて以下までお問い合わせください。
Mail:school@honshoku.com
株式会社honshoku フードスコーレ事務局 宛

運営団体

  • 企画・製作・運営
    株式会社honshoku
  • 協力
    東京農業大学
    株式会社農大サポート